当社設計・施工作品の「京急グループ本社」が、「CASBEE-スマートウェルネスオフィス認証」の5段階のうちの最高位である「Sランク」を取得しました。

「CASBEE-ウェルネスオフィス」とは、建物利用者の健康性、快適性の維持・増進を支援する建物の仕様、性能、取組みを評価するツールです。
建物内で執務するワーカーの健康性、快適性に直接的に影響を与える要素だけでなく、知的生産性の向上に資する要因や、安全・安心に関する性能についても評価します。
評価対象とする建築物は、建物用途が事務所の建築物、又は複合用途建築物における事務所用途部分となります。
認証のタイプは、「CASBEEウェルネスオフィス認証」または「CASBEEスマートウェルネスオフィス認証^※」のいずれかを選択することが可能です。

評価の方法は、建築物の基本性能として「Qw1 健康性・快適性」「Qw2 利便性」「Qw3 安全・安心」を評価するのに加え、ビル管理者等の取組みである「Qw4 運営管理」と「Qw5 プログラム」についても評価します。
各評価項目は、採点基準に基づき評価され、総合得点として100点満点で採点されます。
最高位の「Sランク」は、75点より大きい建築物に与えられます。
「京急グループ本社」は、「CASBEEスマートウェルネスオフィス認証」の新築での国内外初めての認証となります。

※

「CASBEEスマートウェルネスオフィス認証」については、建築物総合環境性能評価認証制度による認証物件、CASBEE自主評価登録物件、または自治体版CASBEEへの届出物件であり、評価結果がB＋以上であることが前提となっています。

京急グループ本社

基準階事務室

コミュニケーションフロア

手前：パントリー　奥：事務室内専用階段

横浜みなとみらい21地区に新築された京急グループの本社ビルです。
京浜急行電鉄株式会社をはじめとする京急グループ11社がこのビルに集約され、2019年10月に約1,200名が入居を完了し、京急電鉄沿線の中心に位置する「エリア戦略」をリードする拠点として機能していきます。
また、京急グループの歴史のほか現在と未来の情報を発信する企業ミュージアムを開設することで、地域ににぎわいを創出していきます。

オフィスコンセプト

えらべるオフィス
全館無線LAN / 内線スマホ / 認証式プリントシステムの導入により自席だけでなく、カフェテリアや会議室、社外でも仕事ができる

つながるオフィス
入居会社以外でも、京急グループ社員であれば誰でも使えるコミュニケーションエリア（カフェテリア）の整備
各階のエレベーターホールから執務室への導線上に立ち話のできるパントリー・オープンミーティング可能なインタラクティブエリアを配置
フロアの異なる執務室空間をシームレスにつなぐ内部階段の設置

いきいきオフィス
保健師のカウンセリングが受けられる健康管理センター分室の整備
カフェテリアでのヘルシーメニュー提供
リフレッシュルーム／リラックスルームの設置

建築主	京浜急行電鉄株式会社
所在地	神奈川県横浜市西区高島1-2-8
用途	事務所、展示場、保育所
構造	鉄筋コンクリート造（一部鉄骨造）
規模	地下1階、地上18階
敷地面積	2,603.91m2
建築面積	1,914.36m2
延床面積	25,831.99m2
工期	2017年7月～2019年8月
設計	大成建設株式会社一級建築士事務所
施工	大成建設株式会社横浜支店、京急建設株式会社

設計担当者

建築設計
大塚隆光

設備設計
安田勝彦

電気設計
松浦尚彦