2019.10 「パスカル大分事務棟」が日本空間デザイン賞金賞を受賞
当社設計・施工作品の「パスカル大分事務棟」が、日本空間デザイン賞2019オフィス空間部門金賞を受賞しました。
日本空間デザイン賞は、一般社団法人日本空間デザイン協会、一般社団法人日本商環境デザイン協会が主催しています。
社会が複雑化するなかで、デザインの役割は様々な課題と直面し、今までにはなかった新しい切り口がますます必要とされるようになり、様々な空間の価値を構築していくことが求められています。
卓越したデザインや優秀なデザイナーを発掘し、それを世界へ発信していくことで、空間デザインの新しい可能性を拡げることを目的としています。
日本空間デザイン賞:
https://compe.japandesign.ne.jp/kda/
パスカル大分事務棟
「風景の中に佇む会議室を2室」が求められた建築スキームでした。
美しい中庭の真中に建物を配置し、遠景と近景の中にキャンバス(フレーム)を設けました。このフレームで切り取られた風景は様々な場所に様々な表情で現れてきます。
ガラスを透過して見えるだけでなく、ガラス面に反射して新たな風景をも生み出します。
水盤には光や自然が反射し、静なる建築に揺らぎ(動)が生まれます。はねだしスラブ下にはLED照明が設置されており、その光が水盤底に設置された反射板によりフレームを映し出します。
プレストレストスラブにより構造的な梁の存在は出さず、ピット内に設置した空調機や一部天井をチャンバーにすることで設備機器類を室内に見せないよう配慮しました。
建築の存在は極限にシンプルを目指し、外部と内部の境界を曖昧にすることを追求しました。
建築と自然が相対峙しながらも溶け込み高めあい、内部と外部をさらにつなぐ第3の空間を生み出すことを実現しようとした作品です。
建築の存在を「消す」のではなく「風景を創り出し、その風景の中に佇まう」建築を目指しました。
建築主 | パスカル大分株式会社 |
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所在地 | 大分県国東市安岐町下原200 |
用途 | 事務所 |
構造 |
鉄筋コンクリート造 |
規模 | 地上1階 |
敷地面積 | 24,560.13m2 |
建築面積 | 230.77m |
延床面積 | 181.67m |
工期 | 2017年6月~2018年1月 |
設計 | 大成建設株式会社関西支店 |
施工 | 大成建設株式会社九州支店 |
詳細 | WORKS: https://www.taisei-design.jp/de/works/2018/pascal3.html |
建築設計担当者
平井浩之