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NEWS2019

2019.08 「東テクグループ本社」が電気設備学会賞を受賞

東テクグループ本社
次世代人検知センサー「T-Smart Focus」を導入したオフィス空間

人当たりエネルギー量[kWh/人]の見える化モニタ

当社設計・施工作品の「東テクグループ本社」が、第31回電気設備学会賞 技術振興部門 振興賞を受賞しました。
一般社団法人電気設備学会が主催する当賞は、電気設備に関する学術と技術の進歩を図ることを目的として、特に顕著な功績、優秀な学術・施工・技術開発等の業績に対して表彰するものです。
技術振興部門は、中小規模の施設を対象とした振興賞となっています。

計画の背景

「東テクグループ本社」は、日本橋七福神のうち恵比寿様を祀る寶田(たからだ)恵比寿神社の南側の三面道路に位置しています。
建築主である東テク株式会社は、「人と地球にやさしい、環境制御・エネルギー」をコンセプトに掲げ、空調・衛生・電気設備機器の販売とアフターサービス、さらにはビルオートメーションを中心とした設備の設計・施工・保守業務を主な事業領域としています。
本建物は、本社ビル機能とともに、最先端の省エネ設備を導入し、実システムの導入・運用を活用した提案営業や東テクグループの技術力向上にも寄与することを目的として計画を行いました。

電気設備の特徴

建物の電力使用量を詳細に把握するために、変圧器損失、空調・換気といった設備種別ごとの計量、フロア別及び共用部と専有部等の用途に分けて計量が可能なように、徹底した負荷の系統分け、分電盤の配置、配線計画を行いました。
また、本建物はフロアにより異なる2種類の空調制御方式を採用しており、どちらも当社の次世代人検知センサー「T-Smart Focus」の在所率を利用した省エネ制御を行っています。
運用後それぞれの有効性を確認するために、当社オリジナルのBEMSを使ったエネルギー分析を行っています。
さらに、一人当たりエネルギー量[kWh/人]の見える化モニタの導入、高効率機器の採用、5段階デマンド制御といった最新技術の導入も行っており、快適性と省エネ性を両立したオフィスビルを目指しました。
本建物の電気設備の主眼点は以下の5項目です。

  1. 次世代人検知センサー「T-Smart Focus」の多用途活用
    人検知センサーの照明制御(T-Zone Saver)
    人検知センサーのセル空調制御・空調温度制御
    人検知センサーの換気風量制御・防犯利用
  2. エネルギー計測設備
  3. 一人当たりエネルギー量[kWh/人]の見える化モニタの導入
  4. 高効率機器の採用
  5. 災害対策機能と5段階デマンド制御
電気設備担当者

豊原範之
豊原範之

山口亮
山口亮



東テクグループ本社
建築主 東テク株式会社
所在地 東京都中央区日本橋3-11-11
用途 事務所
構造 鉄骨造
規模 地下1階、地上10階、塔屋1階
敷地面積 828.47m2
建築面積 585.67m2
延床面積 5,697.51m2
工期 2015年9月~2016年12月
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
施工 大成建設株式会社東京支店
東テク株式会社(電気・計装工事)
日本ビルコン株式会社(衛生・空調・計装工事)
詳細 WORKS:
https://www.taisei-design.jp/de/works/2017/totech.html