2019.06 「京橋MIDビル」が設備技術でダブル受賞
当社設計・施工作品の「京橋MIDビル」が、「第33回 空気調和・衛生工学会振興賞 技術振興賞」と「第7回 カーボンニュートラル賞 関東支部奨励賞」を受賞しました。
公益社団法人空気調和・衛生工学会が主催する「空気調和・衛生工学会振興賞 技術振興賞」は、空気調和・衛生工学と工業の振興と発展および新進の研究者・技術者を育成することを目的として、特に優秀な技術に関する業績に対して表彰するものです。
「京橋MIDビル」では、「中規模テナントオフィスビルにおける環境・設備計画」の技術を評価されました。
公益社団法人空気調和・衛生工学会:
https://www.shasej.org/
一般社団法人建築設備技術者協会が主催する「カーボンニュートラル賞」は、低炭素社会実現に向けた目標を建築に関わるすべての人々と共有し、建築・都市のカーボンニュートラル化の意識の浸透と推進活性化を図ることを目的として、その実現に向けた優れた業績を表彰するものです。
一般社団法人建築設備技術者協会:
https://www.jabmee.or.jp/
京橋MIDビル
「京橋MIDビル」は、東京都中央区に位置する中規模テナントビルです。
当ビルのような中小規模の建物は、費用対効果の点から一般的に大規模な建物と比較して、省エネルギー技術を積極的に導入することが難しいと言われています。
そこで、収益性を確保しつつ、快適性と省エネルギーの両立を図り、同規模の建物に対して波及効果の高い省エネ技術を数多く採用しています。
この取組みにより、今後のテナントビルの開発において、モデル建物となることを目指しました。
環境・設備計画の特徴
- 外付採光ルーバーによる昼光利用:外付採光ルーバーは駆動装置のないシンプルな固定式構造でありながら、特殊な曲面をルーバー形状に用いることで、太陽高度に左右されずに室奥まで昼光の導入が可能
- T-ZoneSaverを用いた照明・換気・空調制御:人の滞在・不在・通り抜けなどを精度高く検知する「次世代人検知センサ」の情報を活用し、照明・空調・換気を最適に制御
- 冷媒蒸発温度制御:個別空調システムであるビル用マルチエアコンの更なる高効率運転を実現
エネルギーマネジメント活動
竣工後にビルオーナーが主体となり、テナントや設備設計者が一体となり省エネ行動やエネルギー消費の情報から、各テナントの建物・設備運用の課題を抽出し、その改善提案に取り組んでいます。
継続的な運用改善により、快適性を損なわず満足度の高い空間を実現するとともに、エネルギーの無駄を早期に抽出、改善することができました。
建築主 | 関電不動産開発株式会社 (旧 MID都市開発株式会社) |
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所在地 | 東京都中央区京橋2-13-10 |
用途 | 事務所 |
構造 | 鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)、鉄骨鉄筋コンクリート造 |
規模 | 地下1階、地上12階、塔屋2階 |
敷地面積 | 1,322.07m2 |
建築面積 | 1,004.63m2 |
延床面積 | 11,916.03m2 |
工期 | 2013年10月~2015年2月 |
設計 | 大成建設株式会社一級建築士事務所 |
施工 | 大成建設株式会社東京支店 |
詳細 | WORKS: https://www.taisei-design.jp/de/works/2015/mid.html |