2018.09 「中野こども病院」がかわいい感性デザイン賞最優秀賞を受賞
当社設計・施工作品の「中野こども病院」が第6回かわいい感性デザイン賞最優秀を受賞しました。
日本感性工学会が主催する当賞は、日本を起源とする「かわいい」という感性価値がマーケティング効果にも影響を及ぼしていることを背景に、優れたかわいいプロダクトを表彰するものです。
日本感性工学会:
https://kawaii-award.org/
中野こども病院
治療の最後を空間的に体現し、退院間近なこどもがのびのびと遊ぶ、天井が高く明るいプレイルーム
昼間と表情を変える透明感のあるプレイルーム
当病院は、国内最大の民間小児病院で、老朽化と環境整備のために新築されました。
設計に先立ち、病院職員への面接調査で要求を体系的に把握し、設計解に結実させました。
母子でくつろげる待合室や入りたくなる診療室など、患者の不安を取り除き、楽しく過ごせる空間づくりを徹底しました。
その結果は、患者保護者への満足度調査で「次も当院を受診したい」という回答者が97%という数値となって表れています。
家族がくつろげる待合ひろば
入口から病院の内部に入ると、従来の待合廊下のような壁で仕切る方式でなく、広いスペースの中央に3層吹抜けの空間「光の塔」があり、それを囲むように自然光による明るい「待合ひろば」が作られています。
2階と3階も同じように「光の塔」を「待合ひろば」が取り囲んでいます。
ひろばには各種のカラフルなソファーを置き、「図書コーナー」を設けて、多様な家族に対応し、子どもと保護者の会話やスキンシップ、読み聞
かせなどを誘発する仕掛けとしています。
また、安全性の確保のために、壁や家具は角の無い丸みを帯びた仕様としています。
また、このひろば方式は、病院側にとっても、「常に患児を看守る」ことを容易にしています。
小児病院の心象を形成するプレイルーム
駅から病院に近づくと、まず目に入るのは大きなガラス窓で覆われた隅の2階と3階にまたがる空間です。
そこはプレイルームで、子ども達が退院間近に来ると元気に遊べる場所です。
子ども達が生きる喜びを感じられる空間を外部に表出して、病院が怖い場所から、楽しさを取り戻せる場所、行きたい場所へのイメージチェンジを狙った設計解です。
建築主 | 社会医療法人真美会 中野こども病院 |
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所在地 | 大阪府大阪市旭区新森4-13-17 |
用途 | 小児病院 |
構造 | 鉄筋コンクリート造 |
規模 | 地下1階、地上3階、塔屋1階 |
敷地面積 | (本館)1,242.84m2 (新館)1,087.97m2 (連絡通路)21.60m2 |
建築面積 | (本館)877.70m2 (新館)757.88m2 (連絡通路)21.12m2 |
延床面積 | (本館)2,471.15m2 (新館)2,172.04m2 (連絡通路)21.12m2 |
工期 | 2013年12月~2014年4月 |
基本設計 | 大成建設株式会社一級建築士事務所 |
実施設計 | 大成建設株式会社関西支店 |
施工 | 大成建設株式会社関西支店 |