2013.05 超高層建築解体工法「テコレップシステム」が日本建築学会賞(技術)を受賞
当社が開発した超高層建築解体構法「テコレップシステム」が2013年日本建築学会賞(技術)を受賞いたしました。表彰名は「超高層建物の閉鎖型解体工法の開発」です。
財団法人日本建築学会の表彰制度である日本建築学会賞は、建築に関する学術・技術・芸術の進歩発達をはかるとともに、わが国の建築文化を高める目的で、建築に関する特に優秀な業績を表彰するものです。
今回受賞した技術部門は、近年中に完成した建築技術であって、技術の発展に寄与し、優れた成果に結実した技術に対して授与されるものです。
今回の受賞では、今後多くの需要が予想される超高層建物の解体に対して、これまでに蓄積された要素技術を巧みに組み合わせて実用レベルの技術まで高めたことを評価していただきました。
日本建築学会:
https://www.aij.or.jp/aijhomej.htm
テコレップシステムは、帽子をかぶせるようにビル上部を包み込み、その閉鎖空間で解体作業を行えるため、天候の影響を受けず、騒音や粉塵が周囲に広がる心配もなく、超高層ビル解体に優れたシステムです。
超高層建築を巻戻し再生するように解体することで、環境負荷低減を実現します。
最近では、永い間「赤プリ」の愛称で親しまれた旧グランドプリンスホテル赤坂の解体工事にテコレップシステムが適用され、大きな話題となりました。
テコレップシステム概念図・コンセプト
グランドプリンスホテル赤坂 | |
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所在地 | 東京都千代田区紀尾井町 |
用途 | ホテル |
構造 | (地下)鉄骨鉄筋コンクリート造 (地上)鉄骨造 |
規模 | 地下:2階/地上:39階/塔屋:1階 |
最高高さ | 138.9m |
建築面積 | 3,098m2 |
延床面積 | 67,750m2 |
竣工 | 1982年11月 |
設計 | (建築)丹下健三・都市・建築設計研究所 (構造)鹿島建設 |
施工 | 鹿島建設、西武建設 |
解体期間 | 2012年11月~2013年6月(予定) |
解体 | 大成建設、西武建設 |