2006.04 杏林製薬能代工場・新製剤棟が完成
製剤棟外観
センター棟外観
センター棟食堂
最新の設備を取り入れた杏林製薬の中核的生産拠点が誕生
当プロジェクトは2002年に設計提案コンペが行われ、当社が入手しました。 新製剤棟(PAK棟)は最新鋭の設備を備えた固形製剤工場で、竣工後は当能代工場が今後の杏林製薬の国内生産拠点となります。また、製剤棟とともにセンター棟(事務・厚生棟)、QCQA棟(品質管理棟)の建設も行われました。
製剤棟は5階建てで3,4階にクラス100,000のクリーンルームを内包する製剤工場です。 当工場では複数階を縦に移動するスタッカークレーンとフロアを横に移動するトラバーサーを組み合わせた自動搬送システムを採り入れたことが大きなポイントです。これにより人とものの動線を完全分離した安全・安心な工場が実現しました。また、階段やエレベータなどのコア部分を建物四隅に突き出させることで整形の生産エリアを確保し、シンプルで明快なゾーニングを可能としています。 さらに、四隅のコア部分の外装材をダークグレーとすることで、遠く能代の市街からも視認性のある特徴的な外観の建物となっています。
センター棟は3階建てで1階が事務エリア、2階が更衣エリア、3階が食堂エリアです。3階の食堂は全面ガラス貼りで、正面に世界遺産白神山地を眺望できる絶好のロケーションです。窓の無い閉鎖的なクリーンルームで働いた後に開放的な気分を味わえるよう配慮しています。
QCQA棟はセンター棟と中庭を挟んで向かい合わせに建つ2階建ての建物で、こちらも窓を多く設け、眼下に流れる米代川と対岸に広がる能代市街を眺めながら開放的な気分で実験を行えるような空間となっています。
杏林製薬能代工場・新製剤棟 | |
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所在地 | 秋田県能代市字松原1番地 |
発注者 | 杏林製薬株式会社 |
構造 | S造 |
規模 | 製剤棟=地上:5階/センター棟-地上:3階/QCQA棟=地上:2階 |
敷地面積 | 104,422m2(31,589坪) |
延床面積 | 19,637m2(5,940坪) |
設計 | 大成建設株式会社一級建築士事務所 |
施工 | 大成建設株式会社東北支店 |