2005.07 「エプソン品川アクアスタジアム」がグランドオープン
南外観
水族館エントランス
イルカショープール
屋内型複合アミューズメント施設が品川駅前に誕生
「エプソン品川アクアスタジアム」は、品川プリンスホテル全体がアミューズメントシティであるという施主の長期にわたる構想における核施設として今春グランドオープンを迎えました。
当プロジェクトの最大の特徴は、幻想的な水族館、豪快なアトラクション、そしてライブホールと、まったく目的が異なる3つの空間が複雑な断面構成を持つ1つの建物内に融合されている点です。そのため3つの用途には、アクセントカラーとして青、黒、赤の3色を設定しました。この3色が個を強調しながらも、ゆるやかに交じり合うことで、特色ある3つの用途が違和感なく1つの建物内に融合しています。また、外壁には海を象徴する青地のタイルを背景に、白をベースとしたイルカの模様をグラフィカルに表現しました。開口部がほとんどない建物であるからこそ、壮大な海を表現可能なものにしています。
アクアスタジアムのメインとなるのはイルカ・アシカの各ショープールと展示水槽をもつ水族館です。イルカショープールは、直径24mの円形プールと、すり鉢状に取り囲む客席とが一体となり、イルカたちの躍動感あふれるパフォーマンスが間近で繰り広げられます。展示水槽は都市型水族館であることを意識して、順路を固定せずに鑑賞する側に委ねています。一般的な水族館のように定められた順路に沿って魚を見学するのではなく、都市型の水族館であるからこそ、来館者が都市とはかけ離れた存在である"海"を体感できることが大切であると考えたためです。そのため、展示につきものの解説的なサインは極力なくしました。受付に用意されている展示ガイドを片手に、鑑賞者は魚と同じように自由に海底を散策するのです。
エプソン品川アクアスタジアム | |
---|---|
所在地 | 東京都港区高輪4-27-1 |
建築主 | 西武鉄道株式会社 |
主要用途 | 水族館/遊技施設/ライブホール |
構造 | SRC/RC/S |
規模 | 地上:2階/地下:2階 |
敷地面積 | 50,105m2(15,157坪) |
建築面積 | 6,573m2(1,988坪) |
延床面積 | 11,535m2(3,489坪) |
設計・監理 | 大成建設株式会社一級建築士事務所 |
施工 | 大成建設株式会社東京支店 |