自由学園明日館の保存と活用 2004.04 「2004年日本建築学会賞」受賞
概要
1921(大正10)年に建設されたフランク・ロイド・ライト設計の自由学園明日館は、80余年の間幾度か改築および改修工事が行なわれながら大切に使われてきました。また、本校が東京近郊に移転されてからは、広く社会に働きかける教育活動拠点として位置付けられてきました。
1997(平成9)年には国の重要文化財に指定されていますが、近年は老朽化や構造上の問題が表面化し、充分な使い方ができない状態にありました。
土地の有効利用のため取り壊しの意見もありましたが、文化財として保存と活用を重視し、建築遺産・文化財を使いながら保存する「動態保存」が決断されました。今回の保存改修工事で文化財的価値と、学園および地域における役割を改めて確立する重要な事業となりました。
この業績が認められ、「2004年日本建築学会賞(業績部門)」を受賞しました。
受賞者 | 吉岡 努 (学校法人自由学園明日館名誉館長) 若林 邦民 ((財)文化財建造物保存技術協会事業部東京支部副支部長) 小林 直明 (大成建設設計本部) 柳沢 孝次 (元大成建設技術センター) |
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重要文化財自由学園明日館