台東区駒形に「BANDAI」の本社ビルが誕生

日本が世界に誇るおもちゃメーカー株式会社バンダイの本社ビルと、食堂などの厚生施設からなるアネックスビルが2004年4月、7月と続いて完成しました。敷地は玩具文化の中心として発展してきた蔵前・駒形地区と伝統と下町情緒を残す浅草との中間に位置します。また、この辺りは隅田川にも近いため、夏は花火大会を間近に楽しめる風情ある立地です。

この施設は、地域の活性化に貢献できるような施設づくりにも配慮し、また敷地を最大限に活かすことができるよう業務・商業育成型総合設計制度を活用した計画となっています。本社のオフィス機能に加え1、2階には「おもちゃのミュージアム」を併設しています。

建物は、滑らかにウェイブするフォルムと、頂部の花火をみるデッキの形が外観上の特徴となっています。壁面の滑らかな表情をつくるアルミパネルとガラスが織りなす姿は、プレス成形したバンダイ製品が持つ工業製品としての精緻さを、建築の表現に投影できればと追求したデザインです。また、優れた安全性を有する資産価値の高い建物を目指し、大震災時にも本社ビル機能を維持することができる免震構造を採用しています。

新しい夢を発信し続ける株式会社バンダイが、この建物とともに浅草・蔵前界隈のシンボル的存在となり、地域に根ざした企業としてますます発展することを願います。