さいたま新都心駅東口に大型ショッピングモール誕生

繊維メーカーの片倉工業株式会社が、さいたま新都心地区内自社所有地に、自らが事業主体となり建設した複合商業施設「コクーン新都心」がグランドオープンしました。

施設内には約120のテナントからなる専門店モールで形成され、その中には埼玉県内では最大級となるシネマコンプレックスや大型書店や食品特化型スーパーが含まれています。同施設は2街区にわたる駅前の3万2千m²の敷地内に1,000台級の駐車場を含め延べ床面積5万5千m²の規模におよびます。

都心駅前の商業施設でありながら、低層でかつ緑豊かなゆとりのあるショッピングモールとなっています。建築形状は施設の呼称であるコクーン（繭）を連想させる金属折板で屋根壁を一体化したかたちになっています。また、2階は吊構造による屋根架構にすることにより30mスパンが実現し、モールルートの形成に自由度を与えています。モールはアウトドアモールとインドアモールが融合しており、結節点は円形広場となっています。さいたま新都心の街並みデザインを配慮しつつも、商業施設としてのにぎやかさもあふれるデザインを目指しました。

当社は今回設計のみならず商業演出デザインも併せて担当いたしました。コクーン新都心の成功が今後の周辺街区の開発・整備へとつながることを期待したいと思います。