WORKS 2023

FUJIPOLYビル

FUJIPOLY Building

  • 東側外観:四間道(しけみち)地区で見られる千本格子から発想を得た縦ルーバーを外観に用い、歴史的な地域に溶け込む外観

  • 東側外観(夜景):敷地周辺の街並みと融和させることと日射遮蔽による省エネ効果を考え、町屋に見られる繊細な縦格子の外装

  • エントランス外観(夕景):平入の四間道の街並みと同様に、地域に対して庇を開くことで、開放的なエントランスとした

  • エントランス:三河ヒノキ、割肌石にカッター目地を入れることで積層シリコンを模した石壁、小原和紙漆喰による世界地図が、来訪者を迎え入れる

  • 2階FUJIPOLY ラウンジ:コーポレートカラーで構成されたインテリアで来客者をお出迎えする

  • 3階FUJIPOLY HALL:緑と自然光、風、人がひとつになる

  • 3階FUJIPOLY HALL:自然光がやさしく降り注ぎ、人と人がつながる吹抜空間

  • 3階ハンソトテラス:半屋外空間に家具と植栽が置かれ、息抜きや、ソトワークをすることができる

  • 4階リラックスラウンジ:花車神明社の緑と名古屋駅の高層ビル群を望むことができる

  • 4階パーティテラス:緑と半屋外空間、屋外家具が組み合わされ、大きな催し物を開催することができる

用途
事務所
所在地
愛知県名古屋市中村区
延床面積
1,768.09m2
階数
地上4階

建築設計コンセプト

地域文化、周辺環境に接続する、付加価値を追求したオフィスビル

名古屋駅にほど近い、古くからの街並みが残るエリアに、ルーバーを用いた外観と多様なテラス空間をつくることで、オフィスの中で閉じるのではなく、地域文化を踏襲し、周辺環境に接続したオフィスビルを実現しました。
思い入れのある地域材を用いることで、ブランディング構築の一助となり、地域の伝統文化産業の持続にも役立っています。働くためだけのオフィスビルではなく、地域文化、周辺環境、リラックス、集まること、楽しむこと、ブランディング構築といった、人と環境に対する付加価値を高めたオフィスビルを実現しました。

自然の要素を取り入れ、働く人のウェルネス向上につながるオフィス

自然の要素によってつくられた「FUJIPOLY HALL」にはハイサイドライトから漏れる光が小原和紙漆喰の壁に反射して優しく降り注ぎ、新鮮な空気は、煙突効果でハイサイドライトから排気されることで、風を感じることができます。
花車神明社の緑や、オリーブの木が緑視率をあげ、自然環境に近い状態とすることで従業員のウェルネス向上に寄与しています。

構造設計コンセプト

レイアウトの自由度を高め、開放的なオフィス空間を実現

構造種別は鉄骨造、架構形式はX、Y方向共に純ラーメン構造としています。
柱はできる限り外周に配置し、室内レイアウトの自由度を高め、開放的な空間となるよう計画しています。
北、東、西面にはルーバーがあり、外観デザインを損なわないよう片持ち部材等で支持する計画としています。
敷地境界との離隔に余裕がない建物のため、基礎はマットスラブとすることで根切り底を浅くし施工性に配慮しています。

設備設計コンセプト

自然に近い状況をつくりだす設備計画

3階FUJIPOLY HALLでは、吹き抜けを使った重力換気とすることで、自然の風を感じることができるホールとしました。
1階2階は全体の照度を抑えて、シリコンウォールや展示壁、小原和紙漆喰の世界地図をやさしく照らすメリハリのある照明計画とすることで、コーポレートアイデンティティをアピールし、3階4階は自然光を活かす照明計画とし、中央の小原和紙漆喰をやさしく照らします。

担当

担当
設計 大成建設株式会社中部支店
デザイン監修 TUG DESIGN
大成建設担当者
建築設計 三橋啓史、犬飼佳明、加藤将人
構造設計 加藤芳明、高瀬恵美、杉村真智子、荒川翔太郎
設備設計 岡部裕之、大山智子
電気設計 岡部裕之、丹羽章仁、木下博文

社外受賞

2023年 日経ニューオフィス賞 中部ニューオフィス奨励賞

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