WORKS 2023

シタディーンハーバーフロント横浜

Citadines Harbour Front Yokohama

  • 南側外観

    南側外観:基壇・低層部・高層部の伝統的な三層構成を継承した建物構成

  • 東側外観

    東側外観:歴史的景観に寄与する低層部のファサード

  • 南側外観:1929年竣工の横浜ユーラシア文化館(旧横浜市外電話局)と対になるゲート空間

  • ファサード詳細:厚みの異なるレンガ調タイルによる陰影のあるファサード

  • エントランス外観(夜景):街から人々を引き込むエントランス庇

  • 1階エントランスロビー:港町の倉庫をイメージ

  • 1階店舗:街に開かれたテラス

  • 7階ラウンジ:横浜の街並みを望む

  • 客室:柱型の無いシンプルな客室

用途
ホテル、店舗
所在地
神奈川県横浜市中区
延床面積
13,848.91m2
階数
地下2階、地上17階

建築設計コンセプト

歴史の継承・都市の結節点をつくる

横浜・関内地区、近代日本における「電話交換創始の地」にオープンした滞在型ホテルです。地域の街並みから敷地周囲の近接する歴史的建造物の構成やディテールまで読み解き、「場」の魅力が感じられるように建築をつくり込みました。
低層部は彫りの深いディテールや素材感を吟味し、品格ある街並みに寄与するデザインにしました。
地下鉄の出入り口に直結し、周辺観光施設へのアプローチとなる建築の足元には連続したピロティ空間を計画。店舗のテラス席として利用可能な設えとし、人々のアクティビティがダイレクトに街へ染み出し、都市の賑わいを演出する空間としました。

構造設計コンセプト

重厚感のあるファサードとホテルの性能の向上させる構造形式「高層部コアウォール+低層部外郭構造」を採用(特許取得済)

歴史的街並みと呼応する重厚感のあるファサード、客室内に柱型の無い更新性の高いプランの実現、耐震性能の高い建物の実現といった意匠的・構造的な課題を解決する「高層部コアウォール+低層部外郭構造」を採用しました。外郭構造とすることで、柱型の無い、シンプルな客室プランを実現し、将来のプラン変更にも柔軟に対応することが可能です。

設備設計コンセプト

設備機器の効率的配置、快適な客室環境の提供

受変電設備、発電機、給湯器、空調機、外調機等の設備機器を屋上に設備2段架台を利用して集約設置することにより、地下ボリュームを合理化し、かつメンテナンス性の向上にも配慮しています。
客室の空調は、室毎に冷暖房の設定が可能な冷暖フリー型を採用し、個々が感じる快適な温度空間を調整できるよう配慮しました。
街並みに寄与する低層部外装の換気口においては、ベントキャップを用いず窓面上部に設置したガラリにより給排気を行い、ソリッドな外壁への配慮を図り、表出する設備を限定することで、周辺環境との調和を図りました。

担当

担当
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
ホテル内装デザイン監修 株式会社日建スペースデザイン
大成建設担当者
建築設計 渡邉智介、團塚紀祐、敦賀谷俊
構造設計 河本慎一郎、川岡千里
設備設計 川崎賢哉、冨田峻亮(前期)、日向野亘(後期)
電気設計 川崎賢哉、中井信雄

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