NEWS 2025.01

グリーン・リニューアルZEBの取り組み

当社では、人も建物も地球も健康になる改修工事の取り組みを「グリーンリニューアル^®」と称し、6つのキーワード「省エネ」「創エネ」「脱炭素」「ウエルネス」「スマート化」「安心」を掲げています。
その中でも「省エネ」「創エネ」「脱炭素」に貢献する取り組みを「グリーン・リニューアルZEB」と称しています。

2050年の「カーボンニュートラル社会の実現」を目指して、国土交通省・経済産業省・環境省より、「2050年及び2030年に目指すべき住宅・建築物の姿」が示され、2050年に「ストック平均でZEH・ZEB基準の水準の省エネ性能が確保」という方針が示されています。この目標を実現するためには、新築はもちろん、建物の大部分を占める既存建物のリニューアル工事でのZEB化が不可欠です。
そこで、当社が保有する「大成建設関西支店ビル」、「大成建設横浜支店ビル」、当社グループが保有する「大成ユーレック川越工場」の3つの建物において、リニューアルでのZEB化を自ら実践しました。また、単に「ZEB」を実現するだけではなく、地球環境への負荷を軽減しながら、人が過ごしやすいウエルネスに溢れた建物をつくっていくというビジョンを具体化する取組みとして、「省エネ」「創エネ」「脱炭素」に加えて、「ウエルネス」「スマート化」「安心」を、加えた6つの要素から構成する「グリーンリニューアル^®」の概念を構築し、見学会やセミナー等を通じて普及・促進活動を実践しています。
以下に、「大成建設関西支店ビル」と「大成建設横浜支店ビル」について具体的な施策について説明します。

大成建設関西支店ビル グリーンリニューアル

多様な顧客ニーズに応える先進＋汎用ZEB化技術の実践

外装に多機能な庇の設置や窓面の高断熱などに加え、放射空調や「明るさ感」照明制御など、先進かつ汎用性の高いZEB化技術を実践し、リニューアルにおける「ZEB Ready」を取得しました。
合わせて、内部空間のテラス化やバイオフィリックデザインの採用など、多様なワークスペース・ウエルネス空間を創出し、建物の価値と執務環境の向上を目指しました。

＜導入技術＞

LineCell（日射抑制＋採光＋発電＋緑化）
・T-Green^® Multi Solar（庇：シースルータイプ、外壁：ソリッドタイプ）
・T-Light^® Blindによる自然採光
・植栽ユニットによるグリーン化

窓面の高断熱化
・T-Green^® DI Windowにより二重窓内に通気を行い熱損失を最小化

ニューノーマル建築（感染症対策）
・T-LED DUV Lightによる会議室空間殺菌
・T-Zone Saver^®による換気量制御

放射空調と明るさ感制御
・T-Green^® Radiant Ductによる快適性と省エネ性の両立
・T-Brightness Controllerによる明るさ感制御

内部空間のテラス化
・日射負荷の抑制
・外部ワークスペースの創出（ウエルネス、ABW）
・リフレッシュエリアとして活用

バイオフィリックデザイン
・緑視率を高め、執務者の快適性向上
・植栽による日射遮蔽効果

大成建設横浜支店ビル グリーンリニューアル

カーボンニュートラルオフィスの実現

外壁・窓面の発電システム（T-Green^® Multi Solar）やBEMSによる高度環境制御など、中規模オフィスに適用可能な汎用性の高いZEB技術を実践し、リニューアルにおける『ZEB Ready』を取得しました。
合わせて、ウエルネス、低炭素マテリアル、感染症対策等の導入により、ニューノーマルオフィスを目指しました。

＜導入技術＞

ウエルネスオフィス
・バイオフィリア
・T-Light^® Blindによる自然採光導入

低炭素マテリアル
・内装の木質化
・Cradle to Cradle Certfiled 認定品（循環型サイクル認証）

ニューノーマル
・T-LED DUV Light（深紫外線殺菌）
・T-Zone Saver^®（密警報）