当社若手社員が企画・設計した「大成建設設計本部作品展 2024 -Party+ion-」が2024年度グッドデザイン賞を受賞しました。
公益財団法人日本産業デザイン振興会が主催する当賞は、総合的なデザインの推奨制度です。
デザインによって私たちの暮らしや社会をよりよくしていくための活動であり、1957年の開始以来、シンボルマークの「Gマーク」とともに広く親しまれてきました。
当賞は、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、私たちを取りまくさまざまなものごとに贈られます。かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。
GOOD DESIGN AWARD (g-mark.org):https://www.g-mark.org/
大成建設設計本部作品展 2024 -Party+ion-
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概要
大成建設の設計施工作品を一般公開する建築作品展です。コロナ禍の収束により不要となった飛沫防止パーテーションを組み上げることで展示パネルを構成しています。さらに業務で生じる紙屑をシュレッダータイルへ作り変えることで展示台やベンチを構成しています。オフィスの不要物から展示会場をみんなでつくり、会期後は新たな姿でオフィスに還す超循環型作品展です。
デザインのポイント
1.材料費 0:オフィスから出る不要物を展示材料につくりかえることで会場を構成
2.非関係者 0:誰でも簡単につくりかえるとこができる方法により、みんなでつくる作品展
3.ゴミ 0:会期後は再び新たな姿へつくりかえ、オフィスに還す
背景
期間を限定して行う作品展示会では、会期後の廃棄事業ごみの削減は大きな課題です。「新しく買って、使い終えたら捨てる」という行為を見直し、オフィスの不要物をつくりかえることで会場を構成、会期後は再度つくりかえることでオフィスに還す作品展の新たな資源循環のサイクルを提案しました。
経緯とその成果
コロナ禍の収束やフリーアドレス化に伴う書類廃棄など2024年におけるオフィスの不要物に着目しました。社内から約400枚のアクリルパーテーションを回収し、既存の切り欠きを活かし噛合せることで簡単に組み上げられる展示パネルを考案。廃棄書類による紙屑から、水とでんぷんのりだけを使って仕上げ材として利用可能なシュレッダータイルを開発。さらに本社ビルのさまざまなフロアで希望者を募り、実際に各フロアで出た紙屑をシュレッダータイルへとみんなでつくりかえた。 パーテーションの形状・透明感を利用した展示パネルやシュレッダーの表情が残るタイルなど、元の「カタチ」を残して再構築することで、できた時から既視感があり不思議と愛着が湧くような展示空間を目指した。 会期終了後、シュレッダータイルは仕上げ材や什器へつくりかえ、アクリルパーテーションは工場にてペレット 粉砕、再製品化してオフィスへと還す計画としている。
開催概要
- 作品展名
- 大成建設設計本部作品展 2024 - Party+ion -
- 会期
- 2024年4月15日(月)~4月19日(金)
- 開場時間
- 9:00~19:00
- 会場
- 新宿センタービル1階ロビー
- 住所
- 東京都新宿区西新宿1-25-1新宿センタービル
- 入場料
- 無料
- 企画主催
- 大成建設株式会社 設計本部